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マニアックスKyoto 六道参りと万灯会・京都魔界めぐり

世間は盆たけなわでございますなあ、、、
ぶっちゃけYuuの職場には関係ありませんが。今日も元気に(半ば自棄に・笑)お仕事してきましたですよ。不況だからって政府に乗せられてうっかり介護職目指している人も多いかとは思いますが、休みは変則です。それなりの覚悟をしてこの業界に入ってきてください(てか、休みの変則性よりも人間性の扱われかたに対しての覚悟のほうがいるかもしれません。そんじょそこらのサラリーマン・OLの考え方じゃやっていけませんよ)。その代わりみんながセコセコ働いている九月にまとめて休みとりますけどねわーいv
そんなYuuですが、ちょっとでもお盆気分を盛り上げようと最近魔界めぐりという異名で有名になってきている京都の迎え盆・六道珍皇寺の六道参りと六波羅蜜寺の万灯会に行ってきました。
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六道参りと万灯会は清水のふもとで昔は葬送の地だった鳥辺野といわれる地域の寺院・六道珍皇寺と六波羅蜜寺で行われるお精霊迎え(迎え盆)の行事で毎年8月5~10日前後に行われます。
最寄り駅は京阪清水五条駅。駅から伸びる五条通ではこの期間に合わせて陶器祭りと陶器市が行われています。
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清水焼が通常の値段の5~8割で買える、ということでYuuも通りに店を構える専門店で清水焼のマグカップと清水焼ではないけど作家さん個人が出している出店でうさぎのお香立てと箸置きを購入。
専門店の方では「有名な清水焼がこのお値段で!!」と値段を強調して売り込んでいるのに対し、作家さんの方は2000円分買うと無言で500円負けてくれるという値引きの違いが印象的でした。

ちなみに、旅行記事でもいよいようさぎの島の記事を書こうとしていますが、そんなところを訪れるほどうさぎ好きなYuu、実は職場ではうさぎはコップやお箸をミッフィーやうさぎグッズでそろえている後輩のT.Kさんにお鉢を奪われてることに最近気付きました。
そしてどうやらYuuはパンダ好きに思われてるようです。
そういえば、スリッパとか、コップとか、洗顔石けんのボトルとか、パンダだよ、、、
このままパンダに乗り換えるのが、一番角が立たないのはわかっているのですが、こんなにうさぎ好きなのになんか納得いかないというか。
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Yuuの本当の好みを周りが認めてくれるのは一体いつなんでしょう、、、てか、Yuuはこの仕事してる限り、こうやって自分を欺いて生きていくのでしょう、、、

閑話休題。話を魔界めぐりに戻します。
まずは六道珍皇寺へ。閻魔大王の補佐役だった小野たかむら(漢字が出ないうちの馬鹿パソコン)があの世へ行き来したという井戸があることで有名なお寺です。
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お寺の前の通りや門の周りは夜店が出ていて結構な賑わいです。
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但し、タダの夏祭りと違うのはお香・仏花・仏具関係の夜店が多いこと。
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京都でもこの辺りでしか見かけないのですが初盆のお精霊さん用の祭具というのが売られていました。小さな食器・花器と燈篭、お精霊さんの水塔婆立て、ミニチュアの梯子(あの世にいるお精霊さんがこの世に登ってくるために使うのだそうです)がセットで五千円ちょい。
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夏野菜がかかれた燈篭がかわいくて気になったのですが、お精霊さんをおうちに迎えるわけでもないのに買うのも、、、ということで手は出せず。
でも何も知らない外国人観光客とか欲しがりそう。

お精霊迎えのお参りにはお作法があります。
まずは夜店で高野槙の枝を購入し、お坊さんにご先祖の水塔婆を書いてもらいます。
それを持って本堂へお参りした後、お線香で水塔婆を清めます。
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その後、賽の河原と呼ばれる場所に水塔婆を奉納。高野槙の枝につけた水で水塔婆を清めて奉納します。
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水塔婆は賽の河原からあの世に届けられ、それであの世の門番がお精霊さんをこの世に送り出してくれるのだそうな。つまりは招待状みたいなもののようです。
また、清めに使った高野槙の枝にはお精霊さんが宿るため、家にもって帰ってお盆の間仏壇に祭ります。
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最後に迎え鐘を突きます。これも鳥辺野地区の迎え鐘の特徴で鐘が外から見えなくしてあり、壁から出ている紐を引っ張ると鐘がつかれる仕組みになっています。
地の底にこもるような鐘の音はあの世からこの世への道しるべになるんだそうです。
Yuuの場合、仏壇を管理しているわけではないのですが、それでもご先祖と呼ばれる方はいるだろうしということで本堂のみ挨拶程度のお参りで済ませました。

参拝後は公開されている寺宝を見物したりも出来ます(が、大抵は文化財なので撮影禁止です)。
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寺宝かどうかはわかりませんが、これが有名な小野たかむらのあの世への通い路となった井戸だそうです。ちなみに、六道珍皇寺は普段拝観料がいるのですが六道参りの時期だけは無料で入って見られます。
六道珍皇寺では他に六道十界図(あの世の世界を表した絵で一般に地獄絵図と呼ばれてるアレです)が公開されていました。

さて、参拝後再び夜店の並ぶ通りをさらに進んでいくと右手に幽霊子育て飴のお店が。
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妊娠したままなくなって死後出産した女性が、子供に母乳代わりに与えるため幽霊になって夜な夜な買いに来た飴だそうです。通年販売しています。

幽霊子育て飴の店近くの角を五条方面に曲がると六波羅蜜寺に出ます。
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ここもお精霊迎えの行事の万灯会が行われています。
隣の小学校の児童が燈篭展示していたり。
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インドやネパールで行われている灯明を再現していたり。
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先ほどの六道珍皇寺よりちょこっと観光ナイズされてるかもですが、お精霊迎えの手順はここでも同じように行われていました。
本堂の中ではお精霊迎えのための人型灯明(灯明を人型の灯明台に点す。送り火の起源となったといわれる)が公開されていましたが撮影禁止でしたので写真はありません。しかしこの期間は本堂に無料で入れますので是非近くでご覧ください。

写真を撮らなかったといえば、六波羅蜜寺の隣にも小さなお寺があり、ここでもお精霊迎えをしていたのですが、より地元密着型だったのでおまいりだけにとどめました。しかしこちらのお寺も有名な壇林皇后九相図(平城天皇の皇后がなくなってから骨になるまでを段階的に写生した図・つまり死んだ後白骨化するまでがえがかれてるわけで罰当たりだがぶっちゃけ言うとかなりグロい)が寺宝で公開されていてなかなか侮れなかったりします。

一通りお参りを終え、夜の花街・宮川町を抜けて四条のバス停(五条からだと帰るバスの便がないので)に向かいます。
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写真を撮っていると道の片隅でうずくまっていた猫が近づいてきました。
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じつは今回の記事、去年の写真と今年撮影分を混ぜて作っています(今年は台風で行われなかった行事もあったので)。じつはこの猫も去年撮ったものです。年寄り猫だったらしくよだれをたらして、虫もわいていて、よぼよぼで動くのが億劫そうなのに人に興味を示して寄ってくるのは人同様、花街の猫は愛嬌が命だからなのでしょう。
きっと今はもうこの世にはいないと思います。
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でも今はあっちから帰ってきてるかもしれません。
なんてったってお盆ですから。
by weekend_u | 2009-08-15 15:34 | マニアックスKyoto
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